かわいいだけじゃない!!伝統を重んじる本格フラダンス – 早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会(wasehula)副幹事長 奥村葵さん

Daiki
早稲田大学唯一のフラダンスサークルである「早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会」、通称「ワセフラ」。学内イベントでも多くの観客を集める人気サークルです。ウクレレサークルを立ち上げた立場として「ワセフラについて詳しく知りたい!」という思いから取材を申し込んだところ、快く引き受けてくださいました。今回の記事ではワセフラの活動について、そしてサークル員のフラに対する想いについて伺いました。

––– 本日はよろしくお願いいたします。憧れのワセフラさんにインタビューできて光栄です。僕たちのサークルの名前「ワセレレ」は、ワセフラさんといつかコラボできた時に見栄えがいいように、設立時に若干似せて作ったんですよ。なんとなく意識してる感じ伝わりますか?(笑)

奥村さん(以下 奥村): よろしくお願いします。そうだったんですね!(笑) 私たちもぜひ一緒に何かできたらと思っています。

––– ありがとうございます!楽しみにしています!それでは早速インタビューに入らせていただきますね。はじめにワセフラさんの活動内容について簡単に紹介していただいてもよろしいでしょうか。

奥村: ワセフラは、全員早稲田の女の子で構成されたフラダンスサークルです。1年生から3年生までの約80名で活動しています。練習は主に火曜と金曜の4・5限で、イベント前は特別練習を組んでいます。主なイベントとしては、去年ワセフラとして初めての単独公演を大隈講堂で行わせていただきました。2月に福島県で行われる全国学生フラフェスティバルに参加したり、早稲田祭稲門会に出演したりと、学内学外を問わず活動しています。

––– さまざまな場所で演技されているんですね。となると、お客さんも様々な方が来られるんですか?

奥村: そうなんです。フラはゆっくりとした動きなので、見ている人が飽きないように曲のテンポを変えたり、フォーメーションに工夫を凝らしたり、衣装にこだわったりと、お客さんを楽しませる工夫をしています。フラは手の動きに意味があるので、それを伝えることも意識しています。それから、もちろん笑顔も!笑顔で踊っている人を見ると元気になりますよね。

フラとウクレレ

––– ワセフラさんの中にはウクレレを弾く部門があると噂で聞いたのですが… 本当ですか?

奥村: そうなんです。今は10数名が自分のウクレレを持っていて、月に二回ウクレレを習っています。ある音楽サークルと縁があって、そのサークルのパーティーでOB・OGの方と一緒に弾くために練習しています。でもまだまだなんです。もっとうまくなって自分たちのイベント内で弾けるようになれればいいんですが(笑)

––– サークル員の生演奏で演技ができたら素敵ですね!ワセレレではこれからハワイアンバンドを作りたいなあと思っているんですよ。ハワイアンバンドの生演奏での演技経験はありますか?

奥村: 去年10月の稲門祭の前夜祭で経験しました!音楽サークルのOB・OGの方にバックで演奏していただいて、ハワイアンミュージックの中でも有名なカイマナヒラなどを踊りました。いつもとは違ってステージに楽器があるという環境がすごく新鮮でした。

––– 本場のハワイアンショーみたいですね!音源で踊るのと生演奏で踊るのとでは、何か違いはあるんでしょうか?

奥村: CD音源で踊る場合は何度も何度も練習できるのですが、生演奏となるとそうはいかないんです。フォーメーションの面など、他にも難しいことも多いですが、実際にバックで楽器を演奏しているところで踊るとダンスも映えますね

––– どんなダンスの演技や楽器の演奏でも、その場で作り出すライブ感は人を惹きつけますよね!

「伝統」と「挑戦」

––– 僕自身とても意外だったんですが、大学のウクレレサークルは全国にほとんど存在していないんです。ウクレレのサークル自体が新しい取り組みだったわけです。ワセレレでは存在の新しさだけでなく、様々な新しい試みをしていきたいと思っています。フラサークルとして、フラの「伝統」を守りたいという気持ちと、フラに対して親しみを持ってもらうための「挑戦」をしたいという気持ちのバランスはどうですか?

奥村: 伝統や歴史を尊重することは、パフォーマンスサークルではなく「フラサークル」であるために必要なことであり、重要なことだと思います。学内に限定されたイベントではより親しみを持ってもらいやすい曲を踊ることもありますが、フラのイベントでは「フラを踊ること」にこだわっています。

––– フラダンスはハワイアンの曲だけというイメージが一般的ですが、ハワイアン以外の曲で踊ることもあるんですね。

奥村: はい。学内での演技の時は、ハワイアンソングにあまりなじみがない大学生にも楽しんでもらえるように『海の声』などの曲を演技しました。フラは動きに意味があるので、日本語でもハワイ語でも歌詞がある曲は踊ることができます

––– 『海の声』はウクレレでもよく演奏されています。ウクレレもハワイアンソングのための楽器だというイメージを持たれがちなんですが、本当はJ-POPもロックも、レゲェだってできるほど、幅広い曲調に対応している楽器なんです。ハワイアンソングだけに縛られないことで、今までフラに興味が無かった人にも目を向けてもらえるという部分では、フラとウクレレは似ているのかもしれませんね。

奥村: そうですね。実をいうと、ワセフラは入学当初はほとんど全員未経験者で、サークルに入って初めて伝統や歴史について勉強するんです。私も大学入学当時はフラダンスになじみがありませんでしたが、多くの人の前で演技する感動や、練習して踊りが上達する喜びを感じて、多くの人にフラダンスに親しみをもってほしいと思うようになりました。

––– 僕も大学までウクレレに触れたことはなかったのですが、今ではその魅力を多くの人に伝えたいとまで考えるようになりました。ワセフラさんは今までにninja beatsさんのウクレレとヒューマンビートボックスや、三味線サークルとのコラボをされてきたと伺いました。このような斬新な取り組みについてどう思いますか?

奥村: フラダンスはゆっくりとした曲調なので、激しいダンスサークルなどとのコラボは難しいかもしれませんが、できるのであればそういった取り組みもどんどん広げていきたいと思います。でも、ただかわいいから、面白いからという理由だけで伝統を疎かにしないように、と思っています。たとえば、私たちが頭に被っている花冠(ハク)は斜めに被った方がかわいいんですが、まっすぐ被るのが伝統です。他にもスカートのはき方など、昔から大切に継承されてきた伝統を守りながら、これからの活動にも取り組んでいきたいと思います。

––– 伝統を守っているからこそのワセフラさんの奥ゆかしさなんですね。ありがとうございました。

取材後記

フラダンスから伝わる温かいイメージそのまま、気さくにお話をしてくださった奥村さん。人を惹きつける華やかなダンスの裏には、見ている人を第一に考えてなされた数多くの工夫がありました。伝統的なフラダンスを揺るぎない核としながらも、新しいものへも果敢に挑戦するワセフラさんの熱い心を垣間見て、自分たちもウクレレという楽器の可能性を拡げ、多くの人を感動させたいと感じました。

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Daiki

Daiki

早稲田大学文化構想学部在学中。早稲田大学ウクレレ研究会(WASElele)代表。大阪府出身。大学入学後ウクレレを始め、早稲田大学にウクレレサークルを設立。現在50名以上の会員が所属するサークルとなり、多方面に活動している。2018年4月から当メディアのライターとなる。

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